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温泉の話

「温泉入浴指導員」取得しました!

コロナ禍鎖国となり、せっかくだから日本を再発見ということで勉強した温泉ソムリエ。

温泉をただ楽しむなら温泉ソムリエだけでも十分だけど、昨年4月から父が経営する常磐ホテルの監査役になったこともあり、これはもう少し公的なものも勉強しておこうと厚生労働省指導要領準拠「温泉入浴指導員」という資格をとってみました。

私が受けた講習では全17名で、だいたいいつも半分は仕事で温泉・温浴施設の人、半分は趣味で温泉好きみたいな人だそうです。満点合格は5名だったそうで、私も晴れて満点合格ふふふ!!!

ざっくり言うと、温泉・温浴施設うまくつかって、国民が健康な状態での寿命を伸ばしてほしいから、その人にあった入浴指導をできるような人を育てましょう!という国の取り組み。
みんな!国の医療費やべーし、寝たきりで10年生きてもつまらんやん!?
ピンピンコロリでよろしくな!!っていうアレです!!

国の取り組みだけあって、要件を満たせば医療費控除の対象になる施設があったりします↓
厚生労働省認定 温泉利用型健康増進施設 一覧

毎日お風呂に入る人は、そうでない人と比べて要介護リスクが29%減!との研究結果も。

まぁお風呂そのものの効果もあるだろうけど、例えば大分なんかで銭湯にお邪魔すると、そこにコミュニティがあったりして、「今日は遅いね~!」とかお互いに声かけあったりして、誰かとしゃべったりするのも孤独な環境を作らない事に大事だし、しばらく来ないと「もしかしてなんかあったかも?」と誰かが気づく事もあるだろうし、日本の銭湯文化ってセイフティーネットかもしれんと思った。

ちなみに講座の内容は温泉成分のところなどは温泉ソムリエとかぶるところもあったりします。

が・・・なにより救急蘇生法なども学ぶのがさすが公的資格という感じ・・・
AED初めて使ったし、心臓マッサージ大変すぎてこっちが気を失うかと。そこも自動化になる機械ないの?

さて、それでは簡単になぜ入浴が身体にいいのか?、安全な入浴のために気を付けたいことなど簡単にご紹介します!

入浴の効果

温熱作用

身体を温めると、まぁ血液循環がよくなる。
血液循環がよくなると、何がいいのってそれはつまり、「老廃物が回収され、また、栄養がすみずみまで運ばれる」ってこと。
つまり、細胞や皮膚の生まれ変わり、そう新陳代謝において、めーーーっちゃいい感じに働くってこと。
温めると、身体の柔軟性が高まるし、痛みが軽減する効果もあるよね。
(ただし37,5度以上の熱がある場合、急性の痛みがある場合は入浴禁止です。打撲とか、腫れる系はひどくなるよ)

→38~40度までのぬる湯は「副交感神経」を刺激(リラックス)
→42度以上のあつ湯や20度ぐらいの冷泉・水風呂は交感神経を刺激(興奮状態)

静水圧の作用でのむくみ防止

水の圧力で、身体の端っこ、特に重力で下半身にたまった血液やリンパが心臓に戻る事で、むくみの解消にも。
全身浴では腹囲が3~5cmも縮むと言われているから、高齢者や心臓病の方は特に負担の少ない半身浴をメインにするのがお勧め!

重力からの解放

お風呂に首までつかると、体重は1/10になると言われているらしい。そのままなくなってくれてもいいのにそうもいかない。
まぁでも、当然体重を支える足腰への負担を軽減でき、さらに水の抵抗性で効率的に無理なく運動やストレッチができる。

洗浄作用

毛穴が開き、毛穴や皮膚の汚れが落ちやすく。
公共の浴槽に入るときは、身体を洗ってから、もしくはよくかけ湯をして、軽く汚れを落としてから入るべし!

安全な入浴

お風呂はめっちゃ人が死ぬ場所です。
なんで死ぬかって、元をたどるとまぁ血圧やら血糖値やら血管系トラブルによるもの!

ということで、血流や血糖値を意識することが、安全な入浴の肝となります。

旅館の部屋に置いてあるお茶と温泉まんじゅうマジ大事。食べて。

旅館に置いてある温泉まんじゅうは、試食だよ!おいしかったら売店で買ってね!!という事ではない。いや買ってくれたらうれしいけども。
入浴の30分前に150mLほどの水分をとるのがベストと言われているので、とりまお茶は絶対飲もう。ドロドロ血のままお風呂に入るとさらにドロドロになって死ぬど。

また、42度の温泉に10分つかると、ウォーキング10分程度のカロリーを消費すると言われており、空腹のまま入浴すると、まじで低血糖になって最悪失神する。で、誰もいなかったらおぼれて死ぬ。
だから、お菓子で血糖値をあげておくのが大事。

実は意味がある!お茶とお菓子!

脱衣所を温める

これ、施設だと管理次第なんだが、脱衣所寒い(血流急上昇)→入浴 でまぁ身体に負担がかかりまくります。
ということで、寒い地方の温泉施設なんかでも、脱衣所を温める工夫をしているところは好感持てる。

家では脱衣所の暖房も大事だし、お風呂場との境のドアを開けて、浴槽の蓋を開けたり、熱いシャワーをかけ流したりして湯気をとりこむとかで多少なりとも温度差を縮めてね・・・
ベストは脱衣所と浴槽の温度差は5度以内だよ!

かけ湯

みんな大好きケロリン桶の出番です。

プロほどかけ湯します。足先など心臓から遠いところから、何度も何度もかけて、身体にお湯をなじませましょう。
これで、汚れも軽く落ちるしね♪

半身浴からはじめよう

まずはみぞおちまで湯に入ろう。
公共の浴場の場合、段差があるじゃん? 私はそこに(邪魔にならないように)腰かけてる事が多いよ。
間違ってもドボンと入ってはダメ。ダイブはもっとダメ。死ぬど。

少ししたら、肩まで入る!でも、ドキドキしたり、額に汗を感じたらすぐにあがるか、半身浴に戻す!

特に海っぽい塩化物泉は無色透明なことが多く、「え~これただのお湯じゃーん」ってバカにする人が多いですが、めちゃくちゃあったまります。
つまり、調子に乗るとじゃんじゃん汗でて脱水したり、気分悪くなったりするよ。

10分入浴でウォーキング10分って!!たくさん入ろう!!って欲張らないように。
風呂で痩せようと思うべからず!!

浴槽外で休憩兼ねて洗髪したりしながら、入浴時間はマックス10~15分が限度。
10分の入浴で身体の深部体温が1度上がるとされていて、1.1度ぐらい上がると健康に良いとされているよ!
当然上がりすぎるのもダメ。
なんでも過ぎたるは及ばざるがごとし。

お風呂から出たら湯冷めを防ぐため、すぐに水滴をふきとる!

水分補給は500mLペットボトル1本分が目安

水分補給!

水分補給!!

水分補給!!!

もう水分補給が大事すぎて・・・・目安は500mL。ペットボトル1本だじょ。
水でもいいけど、むぎ茶はミネラル豊富でなお良し、スポーツ飲料でもよし、はたまた牛乳なんかもいいらしい。
ちなみに私はむぎ茶が好き。

こんな時の入浴はやめよう

体温が37,5度以上の時→死ぬ確率上がる。ワクチン後もやめよう。

高齢者で血圧160/100mmHg以上の高血圧→死ぬ確率あがる。

激しい運動の後すぐ→30分~1時間ぐらい休んでから

食事のすぐ前・後→1時間ぐらいあけてから(血流を胃に集中させるため)

お酒のんだ後→酔いがさめてから(身体への負担がヤバイ。あと寝てしまったら溺死リスクもある)

めっちゃ何度も入る→1泊2日で3回までを目安に

早朝&起きてすぐ→脱水状態。まずは歯を磨いて、水を飲んで、30分ぐらいしてから。

深夜→とにかく一人で入るのは危険。何かあっても助けてもらえない。

最近は温泉旅館でも、深夜入浴できなくしてるところもあるけど、あれは意地悪でもコスト削減でもなく、安全対策デス。

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ちなみに、常磐ホテルは温度違いの浴槽がいくつかあるわけでもないし、私が常駐してるわけでもないので、この資格が役に立つわけではないのだが(笑)

日本をもっと楽しむために、そして温泉をより楽しむためにこの記事が少しでもお役に立てましたら幸いです!

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