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ちょっとした話

宮沢賢治記念館で金子みすゞに思いをはせる

先週末、岩手に家族旅行で行ってました。

twitterで見た宮沢賢治童話村のライトアップを見たい!!という私のプレゼンが通り、中尊寺→花巻→盛岡 というルートで岩手を堪能してきました。

ライトアップはね、全然写真だと伝わらないんだけど・・・

私、とにかくイルミネーションとかライトアップが好き。夜景とかも大好物でして。
森をうまくつかっていてすごく幻想的でした~

童話村のライトアップは
平成29年7月14日(金曜日)から10月8日(日曜日)までの毎週、金曜日・土曜日・日曜日
日没後から午後9時まで
無料です!

です~

ちなみにタクシーの運転手さんが連れて行ってくれた特殊蛍光塗料で書かれた夜だけ楽しめる壁画もすごいよかったです!!
こんなの見たことないって感じで。

さて。花巻といえば宮沢賢治ですが、皆さん宮沢賢治ってどんな印象ですか?
私は、とにかく教科書にのっていた「やまなし」の出だしで小さな蟹たちが言う
「クラムボンは笑ったよ」の一説が妙に記憶に残っていて、当時、

・・・クラムボンってなに?

状態で、それゆえ、宮沢賢治ってよくわからないというイメージだったのです。

記念館に行ってみてもやはり

「クラムボンはなんなのかは明らかになっていない。
でも、『小さな蟹から世界を見た時はどんなだろう』という気持ちで読むといい。」

と書いてあって、うーん・・・じゃあなぜ題名が「蟹たち」とかじゃなくて「やまなし」なんだろう・・とか思ったり。

宮沢賢治は、法華経に傾倒し、さらにアインシュタインにも衝撃を受けたということが記念館で展示してありました。
また、裕福な家庭で育ったそうですが、その裕福な環境を疎ましくも思っていたとか。
お客様とのやりとりの中で、そういえば「よだかの星」も宮沢賢治だったな・・・と思いだしたのですが、「よだかの星」の一節にはそんな想いが見えるように思います。

「よだか」は自分が多くの虫の命を奪って生きていることが悲しくなり、もう星になってしまいたいと思います。

「やまなし」の解釈について少し見ていたところ、食物連鎖や殺生について宮沢賢治は思うところがあったようで、このよだかの星の一説はそういった想いもこめられているようにも感じます。

ふと、日本の教科書にのるような名作は

「自分ではない誰か」の立場にたってみよう。

という事を伝えているものが多いなと思い、その時「金子みすゞ」を思い出しました。

金子みすゞといえば、震災後のACのCMで記憶に残っている方も多いこの歌を残した方です↓

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「ばか」っていうと
「ばか」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。

この金子みすゞが残した詩の中で、「大漁」という詩があるのですが、それがまた大漁を祝う「ヒト」と海の中の「いわし」の立場をうまく表現しています。

  朝焼小焼だ
大漁(たいりょう)だ。
大羽鰮(おおばいわし)の
大漁だ。

浜(はま)はまつりの
ようだけど
海のなかでは
何万(なんまん)の
鰮(いわし)のとむらい
するだろう。

「積もった雪」という詩もなんとも言えない世界観です。

 上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしてゐて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせてゐて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面もみえないで。

優しく、そしてどこか悲しい。
金子みすゞは結局、子供を母にたくして自殺します。
その人生を通して、また残した詩を通しても、やはりよだかのように、

いろんなことを見るほどに、知るほどに生きていることが悲しくなり、もう星になってしまいたいと思ったのでは、と感じます。

宮沢賢治記念館で急に金子みすゞを思い出す。そんな岩手旅行でした。
あ、「注文の多い料理店」は私にとっては立派なホラーです。

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宿泊は花巻温泉「佳松園」さんにて。

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