今年も行ってきたよ
世界最大級の化粧品原料展 in-cosmetics global @パリ!!
いや~~~~もうね、飛行機が高い。ホテルも高いけど去年のチューリップ時期のアムステルダムも超~~~~高かったので、もう飛行機の課金額の方が白目。人が移動するためだけに払う金額ではない。ハイブランドのバッグとかついてこないとおかしい。
ただでさえ高いのに、なんか土曜日に帰ると翌日に帰るより20万も高くて、「なら1泊延泊した方がいいか・・・」となり珍しく結構長めのパリ滞在となりました。
(美術館にいろいろ行ったから個人インスタにあげていきますね~)
戦争がおっぱじまって、出発前に「EU、あと3~4週間分しかジェット燃料ないってよ!」とXで見て帰れるかな・・・と怯えながら過ごしておりましたが、帰る頃には「6週間分しかない」に伸びてて、無事日本に戻ることができました。
それでは諸々感想を書いてまいります。
あるある言いたいがエクソソームからPDRNへ
まずは昨年の所感をご覧いただきたいところですが、昨年はそこかしこで「エクソソーム!」でした。
「弊社のエキス、数えてみたらエクソソームありました!!」とか「細胞壁を加工してエクソソームっぽくつくりました!」までそこかしこで
エクソソームあるある言いたい~~
の中身が、今年はPDRNに変化。もう韓国じゃん。
まぁね、中国では実質新しい原料名登録できない関係で、もうすでにある原料にいかに付加価値をつけるかみたいな掘り起こし勝負になってきちゃうのはわかるんですが。
えーと、そもそもPDRNってサーモン注射で一躍脚光を浴びた医療用のリジュラン(PN)も含めて、DNAの断片です。
医療用のやつはデカいので、注射する。で、化粧品の原料はもっと小さいし、植物とか海藻、はたまた発酵させて作ったりとかいろんなものから開発されてる。
ここからはちょっと難しい話。
そもそもPDRNってA2Aというレセプターに反応させるんだけど、それだけならアデノシンでいいじゃん・・・??と思ってたんですよ。
でもよくよく話を聞くと小さいパーツとなったものを細胞修復に回す「salvage pathway」なるものがあるということで、まぁその2段階なら確かにPDRNを使う意味はあるのかもと思った。
まぁでも・・・基本はVEGFあげていくから赤ら顔はどうかな~ってやっぱり思うのと、原料によってはNO下げていくのもあったり赤み減ったよ!みたいなデータもあるんだけど、うーーーーーむ??という感じ。当たり前にミストラルではVEGFもNOも下げていくものを使っているので。
すごいいい結果でてる原料は、それPDRN単体効果じゃなくて、もはや一緒にいるペプチドのおかげでは・・・??みたいなのもあったり。
そもそもリジュラン注射も個人的な体感として効果微妙と思っている人間なのと、ミストラルはキャッチーなものでお客様の注意をひかないといけないメーカーではないので・・・・(特大牽制球)
でもこれ系の原料がアワードをとらなかったのが救い(?)かもしれん。
長寿!長寿!長寿~~~~!!
これは去年から続くトレンド。Longevity(ロンジェビティ)。
去年も書いたけど、もう誰もアンチエイジングとか言ってません。
老化の12特徴は去年も話したのでまぁいいとして、(今2つ追加されるか承認待ちらしい)
ユーロモニターのマーケティングセミナーでは
1.酸化ストレス
2.老化細胞の管理
3.炎症老化
が鍵と言っていた。
各社色々と工夫してロンジェビティ訴求を試みていたけど、今年は結構NAD(細胞の充電池的なもの)に言及しているものが増えたかなという気がした。
私が結局のところ大事なのは「ミトコンドリアの健康」と「オートファジー」だよってずっと言ってるけど、ミトコンドリアにぐっと深くコミットした原料も増えた気がした。
ホリスティックビューティーと常在菌
最近のテーマとして、心と体の健康に影響を与える神経伝達物質やホルモン(ドーパミン・オキシトシン・アドレナリンなど)にまで着目した、いわゆる肌単体ではなく、身体、心、精神のすべてが調和している状態を目指そうね~というホリスティックビューティーという考え方があるんだけど・・・
解像度をあげていくと、今年の根っこのトレンドは常在菌の反応をどうコントロールするかというのが本丸では・・・?と思ったり。
腸脳相関の地続きとしての脳と皮膚常在菌の関係性。
今回金賞をとったRAHNの原料なんかも出発点は「常在菌の挙動(ポストバイオティクス)」で、他の会社もそこにコミットしているものがちょいちょいあって・・・・
ショートリストに2製品も入った新星NAEMOS(元ルーカスの研究の人がコアの会社らしい)でも、しれっと”常在菌の”酸化ストレスとかみていた。
マイクロバイオームのトレンドって、ひと昔のブームはいかに多様性を広げるか!とかそれぞれの菌のシェアの話や肌質毎に常在菌の遺伝子解析してみたよ!!!とかが多かったけど、そうではなくて、体の反応に応じて皮膚の常在菌くん達が肌に働きかけるその動き自体をどうコントロールするかみたいな話になっており、とてーーーーも難しかった。知らなかった事が多くて。
くぅーーーーーー私もまだまだだな・・・・・!!!と悔しかったね。
無知の知。
皆さん、我々は菌によって支配されているのですよ!!!!
どう見ても中国の会社に見えるブラジルの会社
このロゴだけ見たら、おそらくほぼ全員の化粧品関係者が「中国の会社か」ってなると思うんよね、ロゴとか名前とか。
なのにブラジルの会社だからね!!!!驚き!!!!
もうね、ブースで言っちゃったもんね「ロゴとか名前の印象から中国の会社かと思った!!!」って。まぁ先方キョトンとしてましたけど。(それはそう)
ここのペプチドが銅賞とったんですが、これがまたなんというか・・・
MC1Rブロックの美白&抗炎症ペプチドなんだけど・・・MC1Rってメラノサイトのスイッチだけじゃなくてなかなか扱いが難しいから、あえてムスカリン2を標的にしているやつをミストラルは使ってたんだよね。
「MC1Rブロックが新しいから!!」と会社の人は言ってたけど、そこをこれまで名だたる企業が今までやってないのはさ・・・いろいろと理由があるんだと思うけど・・・??と思った。
そこをブロックして抗炎症もして、エンドセリンも減らすっていうのがイマイチよくわからんのだけどね・・・なにか構造の妙があるのか・・・???
何か秘密がある気がするから聞いてきてって神様に言われたから凸ったのに、結局イマイチわからなかった。
あと他のペプチドの事聞いたら「ボトックス様ペプチドありまぁす!!!」っていうから聞いてみたら「アルジレリンの作用機序とは違うのよ~~~!!!」ときて、確かにスネアではなかったんだけど、「え~~~~これはシンエイクと同じでは??」って言ったら「何それ知らないわ」って言われたんだけど、大丈夫そ????
あ、ちなみにミストラルではスネアのアルジレリンとその後のシンエイク、両方の作用機序を持ってるペプチド使ってるからね~♪
美容医療と化粧品~毎日使うものへの配慮~
ロレアルがガルデルマとの関わりを深めたり、大手化粧品メーカーが美容医療の効果をどう化粧品に落とし込むか、そしてクリニック専売の化粧品というジャンルも激アツの昨今。
化粧品原料もいわゆるダウンタイムケア的な創傷治癒にコミットしているものとか結構でてきてるんだけど、それと毎日のケアに適しているものってやっぱり違うから見極めが必要だと思っていて・・・
ダウンタイムって、急性で一時的なものじゃない?
その立ち上がりの手助けをするものって、毎日のケアで必ずしも良い側面ばかりじゃないと思うんだよね。(すべてではない)
火事が起きたら消火器必要だけど、だからといって毎日消火器をかけておくなんて事はしないじゃない?
もちろん着火しにくくするため乾燥させないとかそういう最低限のケアは必要で、それがスキンケアでしょう?
体のシグナルは必要だから出てるのであって、メリットだけ、デメリットだけということはない。
全てはバランスだったり、どういう時に使うかみたいなことだから、たぶん化粧品だけの角度から見るとアレもコレも良いように見えるけど、このシグナルは動かしていいやつか・・・??なんてのは私が美容医療もやるし皮膚科やアレルギーの学会も出てるからなんとなく感じるところがあってですね・・・・
こういうのがミストラルの妙なのですよ。皆さん。おほほほほ。
番外編:韓国パワーえぐ!!!
モノプリの化粧品コーナーでロムアンドとか朝鮮美女とか入ってるな~~~とか、
セフォラの棚が~レベルではなく・・・・
もう街に韓国コスメ専門店がちょろちょろできていた!!!!!
オペラ座界隈とかにもあったし・・・
完全に引き離されたよJAPAN・・・
韓国はとにかく国が化粧品事業を国策として後押ししていることもあるけど・・・そもそもK-POPというコンテンツと相まっての人気でまぁそっちも国策なのでアレなんですが・・・
コンテンツや文化が人気になるとそら製品売りやすいよね~
っていうか韓国の企業って(コスメも音楽も)北米にむけてガチしのぎを削っているイメージがあったけど、しっかり欧州でも勝っていた。
しかもマーケティングの勝利だけじゃなくて今や韓国の化粧品OEM会社が世界No,1なんだよね。
どうする?日本もアニメとかと抱き合わせる?
なんかもう色々どうしようね☆☆という感じ
ここ最近ずっと書いている気がするけど、化粧品の中心地だった欧州すら原料レベルで韓国のトレンドに追随するなんて誰が想像できたでしょうか。
そして中国の台頭も著しく、今回全世界のヒアルロン酸の約45%シェアとかいう化け物カンパニーの話も聞いてさ~世界中の素材基幹工場となってる中国・・・(いやさ、薬の原料とかもほぼ中国だよりだから日本は中国と喧嘩してる場合じゃないんだよ☆レアアースどころじゃないんだよ☆)
まぁ日本はまだ一応いちお~~~う「基礎研究」では・・・優位ですけど・・・本当にどうしますか・・・我々日本・・・(息切れ)
そんなこんなで毎年毎年、日本の存在感が薄れていくのを感じるのでした・・・
来年はバルセロナ。
その頃には世界が平和になり、今のこの惨状が「歴史」に変わっていたらいいなと願っています。
(おまけ)これはしれっとモノプリにあったDHC
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ミストラル・コスメティクス オフィシャルサイト
→https://www.mistral-cosme.com/
