ミストラルコスメティクス
肌を変える洗顔と「守り」&「攻め」のスキンケア
美容の話

ナノ化酸化チタンの安全性やら子供のアトピーを抑えるためにどうしたらいいのかなどなど

先週末の学会でのなるほどーと思った情報や先生に突撃して回答していただいた事をかいつまんでお届けします。

ナノ化酸化チタンの安全性、結局のところどーなの?

前提知識として、日焼け止めには、紫外線散乱剤と言われる酸化チタンや酸化亜鉛が使われていて、白浮きを防ぐためにナノ化された原料がよく使われています。吸収剤フリーのUVの場合は、これらの散乱剤のみで構成されていますが、吸収剤の入ってるサンスクリーンでも併用で入っている事がほとんどです。

このナノ化原料に関しては、安全なのっ!?という疑問が結構前からいろんなところで言われているわけですが、現時点で化粧品に使われるナノ化酸化チタンに関しては安全と言えるでしょう。とのご回答をナノ化原料が出始めたころから研究している先生から頂きました。
「まぁねーゆっても、ナノ化の酸化チタンとかってめっちゃ凝集するからさー。すぐ集まってくっついて分子量がおっきくなっちゃうからさ(笑)」と。

ただし、酸化亜鉛に関しては、亜鉛は金属なので汗などでイオン化する事など別の要因でアレルゲンになることはあるよね。ナノとか関係なく。ということでした。金属アレルギーの人は、かえって吸収剤のみのUVの方がいいかもねってこと。意味わかりますよね?

小児アトピーの発症予防についてのいろいろ

アレルギーが多い人はアトピーになりやすいと思われがちだが、実は逆。

アトピーになってしまうと、アレルギーが増えるらしいです。

また、子供のアレルギー予防のためにピーナツや卵などのアレルゲン食物や特定の食物を妊婦の時から摂らない方法があるが、それは効果がないどころか、栄養失調などのリスクもでて有害。そして、摂ろうが摂らなかろうが子供のアレルギー発症には相関がみられない。
そして、産まれてきた子供にもアレルゲン食物をなるべく早く食べさせた方が、アレルギー発症は抑えられるとのこと。
あと、母乳もはやく卒業したほうがいいらしいので、母乳をさっさと切り上げてとにかくいろいろなものを幅広く、早めに食べさせることが大事だそうです。
意外とダニ対策してもあんまり変わらないらしいってのがわりと驚きだったのと(しないよりしたほうがいいとは思うけど)、秋冬生まれの赤ちゃんは春夏生まれと比べるとアトピーやアレルギー発症率高いらしいです。日照時間と関係あるとか。

で、結局のところアトピーをどう防ぐかなんだけど、早期のうちからきちんと保湿をすることが大事らしい。
結論。保湿している赤ちゃんはアトピーになりにくい。吸着精製ワセリンを使ったバリアミルクでの保湿、おすすめっす!!
私の友人ベイビーはみんなバリアミルク使ってます。

日焼け止めはやっぱり塗る量足りてない。最低2度塗りはマスト!!

前提知識として、SPF測定法では、2mg/㎠ となってるが、実情は約半分の 1mg/㎠ ぐらいしか塗られていないといわれています。
そうすると、SPF50の商品買っても、SPFは25になってしまいます。
よって、わたくしは、前々から肌に刺激のない範囲でなるべく高SPFを選びましょうとか、2度塗りしましょう!とかってこのブログでもお伝えしています。

今回、化粧下地・乳液・ジェル・スプレーという違ったテクスチャーでの実際のUV使用量テストを行った会社のリサーチ結果によると、

<顔>
UV下地   → 0.5mg (規定の1/4)
乳液タイプ → 0.3㎎ (規定の15%)
ジェルタイプ→ 1.2mg (規定の半分強)
スプレータイプ→0.5mg (規定の1/4)

<腕>
乳液 → 0.3mg (規定の15%)
ジェル→ 0.9mg (規定の半分弱)
スプレー→0.2mg (もはや1/10!!!)

ジェルの使用量が多くなったのは、やはり透明性が高いということと、ノビ広げやすいからってことじゃないかという。
でもねーーージェルってやっぱり焼けるんだよね。だからいくら塗る量多かったとしても全然安心できないと私は思ってる。

そして、驚くべきはスプレー!!!
腕にスプレーUVのみだと、もはや1/10しか塗れてないわけで、SPF50のものかったとしても、単純にSPF5になってるということですね。やばい。
スプレーはやっぱり髪用とかぐらいの用途がいいかもですね。

結論。
日常で推奨されているSPFは15ですが、SPFは塗る量によって左右されることを考慮すると、SPFは高めのものを使った方がよりいいし少なくとも、2度塗りはしたいところ!!
また、本当は暑いけど真夏でも洋服着ておく&帽子&サングラス&日傘などの物理的遮断大事。
日傘はとうとうサンバリアが壊れたので、ディノスの遮熱もしてくれる傘を去年買いましたが、涼しかった。
日傘はUVという役割ももちろん大事だけど、涼しくなるという事の方が真夏はうれしいですネ。

あと、個人的には、もはやSPF測定時の規定量変えた方がいいっしょって思う(笑)
実生活とかけ離れた試験方法での数値なんてやっぱりよろしくないよねー。

最近の化粧品アレルギー素材について

相変わらず、アレルギー報告トップはヘアカラーだけど、最近ではジェルネイル・防腐剤のチアゾリノンミックスなどなどの報告も増えてる。

チアゾリノンという防腐剤は、カビに強いので主にシャンプー・リンスやボディソープなどお風呂場で使われる製品によく配合されています。
また、パラベン敬遠しまくりのヨーロッパの方が良く使われてる気がするけど、アレルギー報告もすごくて、塗りっぱなしの製品には使わないようにしようという動きも。
ミストラルはパラベンとフェノキシを使い分けてる派で、チアゾリノン系の使用はありません。
防腐剤に関しては、一長一短あり、製剤によっても相性があるのでどれが正解と言い難い部分もありますが、パラベンを全排除して別の防腐剤に切り替えたら、逆に結構アレルギー増えるんじゃね?と思ってる口です。

あと、ジェルネイル・・・
けっこうアレルギーの報告あるそうで・・・合わない方、本当にご愁傷様です。

唇にメラニンはあるのか!?問題

これ、紫外線によくあたった唇は赤黒くなり、唇が薄くなるよーという花王さんの発表に、お医者様から「唇にメラニンってあんの!?」みたいな感じの軽いバトルが勃発していて、結局のところどこに着地したのかよくわからんのですが、唇が黒ずんでくることに関しては、口紅の使用率も結構影響しているのでは?と個人的には思っていて・・・
まぁつまるところ、口紅結構しっかり使ってるのに、ちゃんとクレンジングがなされていなければ色素沈着するわけで、色調の変化については、口紅の使用とクレンジング方法もかなり関与してるのではないかなーと思いました。(ちゃんと口紅に対してポイントメイクアップリムーバー使ってる人ってどれくらいいるんだろ?)
どちらにせよ、唇もUV対策しといた方がいいよね。ということみたい。

バチルアルコールやキミルアルコールに抗炎症作用があるらしい

前提知識。
バチルアルコールは化粧品の安定化剤としてよく使われてます。アルコールフリーかどうかという質問でバチルアルコールがやり玉に挙げられているのを散見しますが、敏感肌の人が避けるべきは、だいたいエチルアルコール(エタノール)です。

ヨーロッパでは、昔からバチルアルコールやキミルアルコールに抗炎症効果があることが知られているらしく(私知らんかったけど)
紫外線ダメージの炎症を防ぐ効果があるらしい!!
だから全成分のバチルアルコールという文字を見て、え!アルコール!なんか怖い!と思わないでね。
この発表はbyコスモステクニカルセンターで、コスモステクニカルセンターに私の同級生が勤めている事がこないだわかったので、うれしくて載せてみました。

お医者さんからみた化粧品の不思議

この学会は、皮膚科医の先生も結構参加されてるので、臨床のお話しを聞けるのがとても楽しいのですが、皮膚科の先生が

「ロドデノールの白斑の時にですね、僕は、同じ有効成分がローションにも、乳液にも、美容液にもクリームにも入ってるってことにびっくりしたわけです。
病院で処方される薬にね、有効成分が同じで、ローション・乳液・クリームとかっていくつも分かれてて、重ね塗りしましょうなんてことはないですから!」

とおっしゃってて、なるほどなーと思ったのと同時に、

私も自分で化粧品を作る前、それがすんごい疑問だったからミストラルはシリーズを通しての共通の成分などを設けてないんですよね。
有効成分同じなら、あとは水と油の分量の違いだからいくつも商品つくる必要も、買う必要もないじゃんって思ってまして。
そういった経緯で、mistralは個々の製品がそれぞれ違った成分で構成されているというラインナップになっております。

ロドデノールに関しては、以前にも書いたこちらの記事も参考にしてくださったらうれしいです。

ということで、簡単に今回の学会のまとめでした。

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